現代人は日常で多くのストレスを抱えています。

上手にストレスを解消できる人もいれば、解消できずにどんどんストレスが溜まり、体に不調が出てくる人もいますよね。

 

そんなストレスによる症状の一つに、腹痛や下痢があります。

これは、腸の動きが活発になるためです。

どの臓器も、多少のストレスの影響は受けますが、そのなかでも腸はストレスに敏感で“感じやすい臓器”と言われています。

 

ストレスに弱い腸の病気として

過敏性腸症候群(かびんせい ちょうしょうこうぐん)

というものがあります。

 

そんな『過敏性腸症候群』について、症状や改善方法、セルフチェックについてお伝えします。

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『過敏性腸症候群(IBS)』とは?

過敏性腸症候群とは腹痛や下痢、便秘など、腸のさまざまなトラブルがあり、そのために日常生活を困難にしてしまう病気です。

病院へ行き、レントゲンやカメラの検査など、いろいろな検査をしても明らかな異常(器質的異常)が見つからず、腸が異常な動きをしている(機能的異常)という特徴があります。

 

全体の8~9割は下痢型を示し、他には便秘型やその両方を繰り返す混合型(または不安定型)ガス型の大きく4つに分類されます。

 

●下痢型

神経性下痢とも呼ばれ、緊張や不安を感じると便意をもよおし、激しい下痢症状があらわれます。

下痢型の人でよくあるケースが、「通勤中の電車に乗っている時に急におなかが痛くなり、トイレに行くために何度も途中下車をしてしまう」といったケースです。

●便秘型

便が出ず便秘になり腹部が張っており、排便をしたいにもかかわらず、便が出ないか、または出ても少量だったりします。

●混合型

下痢型と便秘型を繰り返すものです。

●ガス型

おならが出やすくなる症状です。この症状が重くなると人前でも無意識にガスやにおいがもれます。

この症状は女性ホルモンが腸管の運動や知覚に影響するため、女性に多く見られ、また若い人に多く見られます。

 

この過敏性腸症候群の原因の一番はストレスであり、不安や緊張などといった精神的ストレスと、過労や睡眠不足からくる肉体的ストレスです。

緊張しやすかったり不安に感じることが多い人や、真面目、几帳面、神経質、完璧主義者、頑張り屋(過剰適応といいます)などの性格の人に多いです。

 

IBSの改善法や予防法について

消化器内科などを受診すると、症状を軽くする薬をもらうかもしれません。

しかし、環境や生活習慣が変わらない限り、薬で症状が軽くなっても治ることにはなりません。

 

治療法や予防法の一つは、ストレスを軽減することです。

また肉体的ストレスを軽減させるために規則正しい生活を送ることも重要です。

 

そして食生活も重要です。

下痢を起こしやすい人の場合は、冷えた食べ物や飲み物、乳製品などは避けましょう。

また、高脂肪の食品も腸に刺激を与えるので控えるほうがいいでしょう。

逆に便秘を起こす人は、食物繊維が豊富なゴボウやバナナ、キャベツなどを積極的に取り、自然なお通じを促しましょう。

 

心療内科やカウンセリングを頼るのもいいでしょう。

この症状が出る人には大きなストレスがあるにも関わらず、そのストレスをどのように解消していけばいいかわからない人が多いのです。

  • 自分がどんな状況にあり、どんな出来事で症状がひどくなるのか
  • ストレスを軽減させるにはどんな行動・生活をしていけばいいのか
  • 多少のストレスがあっても楽に生きられる考え方や方法はないか

などを医師やセラピストと一緒に考えていくことで「自分はこんなに無理をしていたんだ」と気づき、ストレスの解消につなげていくことができます。

 

あなたはいくつあてはまる?IBSかどうか調べるセルフチェック法

過敏性腸症候群の診断基準には以下のものがあります。

 

過敏性腸症候群診断基準(ローマⅢ基準より)

RomeIII基準

(出典:http://www.soiken.info/clinical/area03/content01.html

簡単にいうと、

最近3ヶ月の間に、月に3日以上にわたり、腹痛やおなかの不快感が起こる。

かつ以下のうち2つ以上の特徴を示す

  • 排便すると症状がやわらぐ
  • 症状とともに、排便の回数が増えたり減ったりする
  • 症状とともに、便の形状が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)

ということが基準とされています。

 

そのほかにも、「タケダ健康サイト」では以下のようなセルフチェックが載っています。

  • おなかの痛みは排便するとやわらぐ
  • 腹痛があっても、水のような下痢を起こすことがある
  • 腹痛があっても、強くいきまないと出ないような便秘をすることがある
  • 1日3回以上は下痢をおこすことがよくある
  • 週に3回以下しか便が出ないことがよくある
  • 下痢と便秘を繰り返すことがよくある
  • 緊張したり、不安を感じるとおなかが痛くなることが多い
  • おなかが張っていることが多い
  • 便をした後に、便が残っている感じがする
  • 出勤時に限っておなかの調子が悪くなる

(出典:http://takeda-kenko.jp/navi/check.php?key=kabinseityou

 

また「self.docotor.net(セルフ・ドクター・ネット)」というサイトには『過敏性腸症候群危険度チェック』があり、該当するところにチェックを入れると危険度が何%かがわかり、簡単な診断結果がでてきます。

先生からのアドバイスもあるので、生活習慣改善の参考にするといいでしょう。

 

まとめ

ストレスだらけの現代社会では、過敏性腸症候群に苦しむ人が増加しています。

当てはまる症状があるのに病院に行かず、市販薬でしのいでいる人も多いと思います。

そのため、実際に診断されている数より実際の人数は多いでしょう。

 

日本消化器病学会ガイドラインには、過敏性腸症候群(IBS)の『患者さんとご家族のためのガイド』というものがあります。気になる人は見てみてください。

 

また、友達や家族に下痢や腹痛などの症状に困っている人がいたら、セルフチェックを受けてもらうだけでもいいので声をかけてあげてみてください。

その結果、病院へ行き診断してもらうことにより、症状が軽くなるかもしれません。

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