朝、学校や職場に行きたくなくて体調が悪くなっていった・・・

辛いことがあった時に、ついいつもより元気なフリをしてしまった・・・

 

みなさんには、こういった経験ありませんか?

人には『防衛機制(ぼうえいきせい)』というもの備わっており、自分自身の心を無意識下で守っているんです。

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防衛機制(Difense mechanism(ディフェンス・メカニズム))とは

『防衛機制』とは、その名の通り守る機能のこと。

自分が受け入れられないような状況に陥った時に生じる不安などの負の感情を、無意識に軽減しようとする心理的働きであり、この仕組みがあるからこそ、私たちは辛いことが起きても前を向いて生きていけるんです♪

ここでは、主要な防衛機制をいくつかご紹介します。

 

防衛機制の種類と役割

抑圧

苦痛な体験や、満たせない欲求など忘れたい記憶や感情を無意識に忘れようとする働き。

特に、強い抑圧の場合は無意識下にまで押し込められるため、自分自身で思い出せなくなることも多いです。

特に、トラウマ体験や、性的な欲求などの倫理的に禁止された欲求が抑圧されやすいと考えられています。

<例>

  • 虐待を受けた幼少期の記憶を思い出せない。
  • 自分の中に存在する攻撃性などを無意識に抑えつける

フロイトが、防衛機制の中で最も基本的なものと考えた働きがこの「抑圧」です。

反動形成

強い感情や衝動が無意識に抑圧されることで、意識上では正反対のものになる働きを「反動形成」といいます。

<例>

  • 好きな人ばかりに意地悪をしてしまう
  • 憎しみを抱く相手に、好意的にふるまう
  • 本心とは裏腹なことを言う

退行

耐えられない事実に直面した時に、現在より幼い時期の自分に戻り、幼稚な思考や表現になることを『退行」といいます。子どものような言動をすることにより、不安感から逃げようとする行為です。

<例>

  • 幼い子どものように、指をしゃぶったり泣きわめいたりする
  • 弟や妹が生まれた時に、親の愛情が自分から離れてしまうことを恐れ、おねしょなどをして親の気を引く

解離

苦悩を避けるために、自分のパーソナリティの一部を徹底的に変えることを『解離』といいます

災害、いじめ、事故、事件などをきっかけに働くことが多く、一過性に終わることもあれば、慢性的に何度もくりかえされることもあります。

誰にでも起こりうるありふれた防衛反応であり、読書に没頭している時、映画を見ている時、空想にふけっている状態などにも現れますが、強いストレスや心的外傷(トラウマ)により精神が緊急避難的に機能の一部を停止させることが「解離性同一障害(多重人格障害)」につながると考えられています。

辛い経験をした自分をまるで他人のような別人格に解離し、精神的なバランスを保とうとするのです。

<例>

  • 自分が高額な買い物をしたことに帰宅してから気付く
  • 家や職場から遠く離れた場所へ行き、自分の名前や家族、職業などが思い出せなくなる(解離性遁走)

福士蒼汰主演ドラマ「愛してたって、秘密はある。」や、北川景子主演「ルームメイト」など、解離性同一性障害を扱ったドラマや映画は数多くあります。

打ち消し

罪悪感や不安を生じた行為をした後に、それをやり直したり、逆の行動をして無効にしようとすること

<例>

  • 相手を激しく攻撃した後に、その相手を褒めたりして埋め合わせを行う
  • 浮気をした後、自然と恋人に優しくなる

投影

『投影』では、自分が持っている受け入れたくない感情や衝動を、他の人が持っていると思い込んでしまいます。

<例>

  • 自分が相手を「憎んでいる」という事実を受け入れることができず、その相手が自分を憎んでいるのではないかと思い込む
  • 自分の浮気願望を相手のものだと思い、「あいつが浮気するかもしれない」と心配になる

取り入れ

一方で、さきほどの『投影』とは逆の働きがあります。結びつきを強くしたいと相手に対し、その人が持つ価値観や感情などを自分のもののように感じることが『取り入れ』です。

特に相手の良い部分を取り入れることが多いため、子どもの発達過程においては道徳心や良心の形成に役立ちます。しかし、行き過ぎると主体性のなさに繋がったり、自我の成長の妨げとなることもあります。

<例>

  • 好きなモデルの髪型や服装を真似する
  • 姉が母親のように弟を叱る

昇華

社会に容認されがたい欲求や感情を、社会的・文化的な価値ある行動で置き換えること

主に、性的欲求や攻撃的欲求をスポーツや芸術、仕事や学業に転換することが多いです。

<例>

  • 攻撃的衝動を趣味や仕事に向けて解消する
  • 失恋して、抑えられない気持ちを詩や音楽に表現する

置き換え

ある特定の物や人などに向けられた感情の表現が難しい際に、その感情をぶつける対象を別の物や人に置き換える行動。簡単に言うと、八つ当たりや妥協などがこれにあたります。

<例>

  • 子どもが自立し家を出たことで、親がペットを飼い子どものように溺愛する
  • 職場に対する不満や怒りを家に持ち帰り妻に攻撃する

逃避

向き合いたくない現実から目を背け、別のことに目をむけることです。つまりは現実逃避ですね。笑

面倒に感じることや向き合うことが困難な現実から目をそらし、別の現実や空想へ目を向けること。

<例>

  • 仕事に行きたくなくてお腹が痛くなる
  • テスト前日にもかかわらずゲームに時間を費やす

合理化

自分に都合の良い理由をつけたり、強引に理屈をつけることで、失敗した体験などを正当化しようとすること。

<例>

  • イチゴが食べられないことに対して「酸っぱいから」と理由をつけて正当化する
  • 彼氏にフラれ、「彼に女を見る目がないからだ」と言い聞かせる

 

まとめ

これらの防衛反応は全て、自身の心の安定を保つための健康的な働きです。

しかし、時にはそれが人に不快な感情や気分を与える場合もありますし、度が過ぎると病的なものに変わってしまう危険性もあります。

 

それでも、人には防衛機制がないと上手く生きていくことはできません。

 

一日の終わり、布団の中などで、

「自分には今日どんな防衛機制が働いていたんだろうな~」

なんてぼんやり考えてみると、自分を良く知り、しっかり向き合ういいきっかけになりますよ(^^)/

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